PHP総研主催の研修会に出かけました。
テーマは「夕張市で何が起きたか~機器のシグナル、破綻の現実」でした。
札幌市の吉田さんは「夕張市の財政破綻と破たん処理の実態」と題して
・破綻の要因
①炭鉱閉山後の国による社会基盤整備に依存した
②過大な観光事業投資
③類似団体の2倍の職員
④産炭地振興対策の廃止などによる収入の大幅な減少
⑤出納整理期間を利用して会計間で年度をまたがる貸付・償還
⑥決算に対する監査機能が不十分
・債権計画の重点事項
①総人件費を全国で最も低い水準に
②事務事業の抜本的見直し
③観光事業の見直し
④病院事業の見直し
⑤4つある中学校と7つある小学校をそれぞれ1つにするなど施設の統廃合
・現在国・北海道・東京都などの支援を受けて、平成21年度から21年をかけて実質赤字322億円を解消する計画を実施している。
横浜市立大学の伊藤さんは「地方債の現状と破綻回避の方策」と題して
・夕張市の負債は「一時借入金(一般会計の約3倍)」で、不適正な財務処理による「粉飾決算」に対して、性善説で制度設計されたこれまでの財務指標では前兆が捉えられないまま「破綻」に至る
・今後自治体は、自治体全体での資金調達から、事業ごとの資金調達するなど、資金調達の多様化が必須となる。これにより事業の見通しや財務情報などが明確に表示され、企業と自治体との連携・市民と自治体との連携が進むようになるのではないか
・この先には自治体の財務機能の強化が必要
経営コンサルタントの松村さんは「公会計から見た財政破綻のシナリオ」と題して
・総務省や東京都が進める公会計システムの導入により、様々な情報が入手可能となり、財政の見える化が進むことでチェックがしやすくなる
・現会計主義では減価償却意識が無いため減価償却費を、住民は資産使用の対価として考えず、職員は将来のコストとして認識が不足し、首長は将来の資産更新の準備として考えない
・将来世代の負担を示す意味でも、新しい公会計システムの導入が必要
などの話がありました。
羽村では夕張のような粉飾はありませんが、将来世代への負担については注意していかねばと思います。
また、情報の開示についても十分とは言えないと考えており、今後も見守って行くつもりです。
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