平成21年11月19日(木) 清渓セミナー2日目
雨の中、今日は朝9時から千駄ヶ谷の日本青年館で清渓セミナーの2日目でした。
まず前総務大臣の増田寛也さんが「新政権で地方分権は進むか」と題して話されました。
・これまでの分権は国・都道府県・市町村というタテ関係での、行政権や立法権の移譲であったが、これからは広域自治体間・基礎自治体間の補完関係が基本理念となる。
ただし、立法権の移譲はまだこれからだが、移譲に当たっては国会議員が抵抗勢力になる可能性がある。
・分権改革のためには、自由度の拡大(条例制定権の拡大)と仕事の範囲の拡大(財源と組織の移譲ルールの確立)が必要
・都道府県より市町村が重視されるべきだ。例えば医療などは市町村で対応すべき。
・地方議会の課題として
市民の無関心
議員になることの難しさ(出したい人が出られない・落選したら収入がなくなる)
議会総体として市民とどう対話するか
チェック機能が働いていない
議員同士での議論がない
・地方議会の役割は
二元代表制の意味を理解しきちんと機能すること
住民投票制度や、無作為抽出による公募市民の活用制度を作る
・政権交代では何が変わるか
鳩山首相の演説の中で「新しい公共」という言葉があったが、このあたりがポイントか
地域の直接民主主義を推進するほうこうにあるのでは
・国の事業仕分けについて
予算の削減より、良い予算を作ることにエネルギーを使うべきでは
事業仕分けは業務執行型(地方に多い)に向いている
2番目には、国会議員で元大蔵官僚の小泉龍司さんが「日本の危機、民主党政権と財政・予算、財源」と題して話されました。
・民主党の外交に一本筋が通っていない
・社会保障費は毎年1兆円増えていくが、これにどう対応するかが見えてこない
・人口減少という大きな社会問題にどう対処できるか、撤退戦略が上手くない日本人の課題だ
3番目が「がんばる地方現場 財政再建」と題して、テレビでおなじみの福岡政行さんの司会で、福岡県大野城市と長野県王滝村の事例が紹介されました。
大野城市の「官民連携・共動(協働)による新しい公共サービス(新しい役場つくり)の展開について」-人口94,000人に対し市職員数が384人のからくり-という事例が紹介されました。
・役所がやることは「民間がやっていないこと・やれないこと」「市民が困っていること」である
・上記の観点で、職員自身が業務を仕分けして、10数年をかけてやってきた
・職員でなければならないところにだけ職員を配置し、他は徹底的に委託化してきた
結果、例えば窓口業務はワンストップ化し、約20人が7億円の委託費で対応できている
・窓口に行くと、清潔できちんと対応するのが委託職員で、だらしないのが正職員といっても良いくらい
・学校の先生の仕事でも、テストの採点や集金のチェックなどは先生がやらなくても良い、先生は教えることに集中すべき
・福祉総合相談窓口支援ではシステムを、相談(委託)・申請受け付け(委託)・審査調査決定(担当課)交付(委託)と整理して効率化しサービスアップしている
王滝村(人口1000人余)の事例では
・村有スキー場の破綻に起因する財政の悪化により、財政再建団体になることが不可避であるというシミュレーション結果が出てそれに対応せざるを得なくなった
・対策としてH18年から9年間で毎年2名計19名の退職、すべての人件費を25%削減するという計画を立てた
・議会も定数を12→8→6と削減したが、行き過ぎとの声もある
・ラスパイレス指数はH19年の79.3から67.5に低下
最後は福岡さんが、最近の国政について、裏話を交えながらお話になりました。
また、国の事業仕分け人として参加されている、前滋賀県高島町長の海東さんが、仕分けの現場の話を生々しくされました。来週から後半が始まりますが、できれば見に行きたいと思います。
明日は公立病院改革について「長 隆」さんの講座が予定されていますが、私は議会運営委員会があり参加できないのが残念です。
帰宅して毎日新聞夕刊を見ると、高校の後輩で直木賞作家の堀江敏幸さんが「帰りたい私だけのふるさと」欄でふるさと多治見について話されていました。「多治見にはこれからも徹底的に平凡であって欲しい。何も特徴を出そうとしないけれど、みなが住みやすい町、帰ってきてもいいと思う町に」には同感するところがあります。
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